(以下敬称略)
飾らぬストーリー
ハッピーエンドで終わらず、現実的にあり得る終わり方。全話共通して言えるのは、ストーリーに無理がない。「オッサン」達が週末ラグビーで汗を流し、中華屋で酒を飲む。
さしてくどくもなければ、友情をアピールする訳でもない。平日各自が仕事や生活で疲れている様子と上手く対峙させている。
ドラマの中で特に印象に残った場面と言えば、丸川(高橋克典)の過去(傷害致死罪)をどうしても許すことの出来ない新聞社勤めの麦田(松尾諭)とのやり取り。
ラグビーで仲直りすると言ったストーリーに持って行かなくて、これはアリだなと思った。丸川のことを許せないけど、ラグビーは一緒にやって行くという方向に持って行ったのは良かったと思うなー
ショーケンの存在力
「大坂淀川ヤンチャーズ」の創設者役(宇多津)。前半で退いたのは残念だけど、存在感は抜群だった。「傷だらけの天使」「太陽に吠えろ」「前略おふくろ様」と、若い頃活躍していた頃に比べれば最近はかなり寂しいものがあるけれど、今回の演技はカリスマ性が随所に出ていた。
ショーケンにはまだまだ頑張って欲しいわー
子供・嫁との再会
無理のない再会の仕方だったと思う。こういう周りの人のお節介(笑)って如何にもありそう。娘を丸川に会わせる事を決心した元嫁(戸田菜穂)の苦悩もよく伺えたし。
キャプテンと他の人達
40〜60オーバー迄個性的な人を上手く揃えたね。マネージャー役の徳井優、嫁に逃げられて高校生の女の子と二人で暮らす陣野(渡辺いっけい)、新聞社に勤める麦田、各自の味は充分出ていた。
特にキャプテン金田(村田雄浩)の演技がええわー。丸川をチームに戻すのに「尾崎豊」の歌を歌わすというのは意外性ありすぎー(笑)これは普通あり得んやろーと思ったね。でも良かったけど。
自分なら?
もし自分が丸川なら全然違ったことをしていただろうなー。服役が終わった時点で一生忘れぬ出来事とは言え、(罪の意識は残るけど)家族の元に帰ったと思う。
丸川はピュアなんやろね。ピュアだからこそ自殺も考えた。寸前の所で助けられたけど。普通そこまで自分を追い詰めるだろうか?
まとめ
NHKドラマらしいと言えばそれまでだけど、最近民放のドラマは殆ど見ないので比較しようがないか?それでも私の中ではあの「ハゲタカ」以来の心に残るドラマでだった。
あっ、民放でも例外が一つありました。池井戸潤シリーズのドラマが今日から又始まる。これはいつも観ている。
「下町ロケット」又今日から始まるね。楽しみだ(笑)
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