吉本興業はこの先どこに向かおうとしているのだろう?

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(敬称略)

今回の一連の騒動…

少し内容を整理しないと行けないだろう?
宮迫・亮の問題と吉本興業(昨日の記者会見含む)の問題を一緒に扱ってはいけないだろう。

先ずは宮迫・亮の件について

元はと言えば宮迫の嘘が原因でこれだけの大騒動になったのは間違いない。そういう意味では吉本も当初は被害者だったといえるかもしれない。

で、そのことも踏まえて先週金曜日の会見で二人はひたすら謝罪を続けた。事の真偽はともかく二人にとってもうこの一手しかなかったのである。そう…ひたすら謝る。反社との付き合いが無いことだけは絶対に譲れないこととして。

宮迫と亮はこれで一つみそぎをつけたとして良いのでは無かろうか?ただ嘘をついて会社や当事者の後輩達に迷惑をかけたことは決して許されることでは無いだろう。それは宮迫自身が一番よく分かっているはず。

さらに心配なのは彼ら二人よりも一緒にパーティーに参加した後輩連中のことだ。

二人のように会見を開いて釈明することも出来ず、また家族のためにひょっとしたら今ギリギリの生活の中で不安だけが彼らを襲っているだろう。

彼ら後輩を一刻も早く救うために、吉本はできるだけ早く彼らを謹慎から解いてあげるべきだ。
そしてこの謹慎期間中の収入損失は宮迫が責任を持って補填してあげるべきだろう。

後輩に本当のことを言わせず圧力をかけた形となったのは事実だから。これは吉本が芸人に圧力をかけたのと何ら図式が変わらないからだ。

今後の行方について

昨日の岡本社長の会見があまりにもひどすぎて面食らった人も多いと思うが、問題は彼だけでは無くその上の大崎会長だろう。
松本にしても岡本社長には強く言えるが、大崎会長にはどうやらそうでは無いらしい。

そして『スッキリ』での加藤の会社辞める発言。
今日の夕方大崎会長との話し合いがあるらしいが、これまたどうなるか分からない。

おそらく会長は慰留を前提に話を進めるだろう。しかし今の加藤には現経営陣が刷新しない限り会社を辞めることになるだろう。

しかし考えれば変な話で、加藤までが会社を辞める話になってしまうのも結局は宮迫に問題があったからである。

そしてこれからの私のあくまで予想としての話だが、大外れも十分あり得るのでそこは誤解無きようにしていただきたい(笑)

話し合いがつくとしたら?

新社長は岡本社長に代わり、松本人志氏。
岡本氏は退任。大崎会長はそのまま。おそらく加藤にも経営陣の一人に迎えられる話もあるのでは無いだろうか?

そしてある程度改革が軌道に乗ったところで、大崎会長も辞任する。こう言う話でもしない限り加藤は吉本を辞めるだろう。これが吉本としてはギリギリの折り合いでは無かろうか?

大崎会長のインタビュー

これは大崎会長のインタビューだが、およそ責任を感じていない無責任な話であると感じた。事の成り行きも自身に都合良く語っている。トップがこれではね…今は考えも変わったかもしれないが。

参考サイト

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芸人、アーティスト、タレントとの契約は専属実演家契約。それを吉本の場合は口頭でやっている。民法上も、口頭で成立します…続きを読む

話し合いがまとまらない場合

当然加藤は辞めることになるだろう。そして数組のグループや個人は加藤を頼ってと言うか、慕って辞めることになるだろう。

元々東京組の加藤にしてみたら、冷遇されてきたという想いも強いだろうし辞めることにさほど後ろめたさ的なものは無いはず。恩は恩で感じているだろうがね。

後はスッキリ始め各レギュラー番組がどうなるかだが、世論をしっかりと味方につけている以上テレビ局が吉本に忖度することは無いだろう。

しかもそもそも各テレビ局は吉本の株主でもあるのだから。
これ加藤も言ってたけど、吉本は現在非上場企業なので各テレビ局が一丸となれば会長・社長の首を変えることなど本当はさほど難しくないのである。
以前の記事もどうぞ。MBO(マネージメントバイアウト)したことも書いています。

宮迫の処遇について

一連の騒動の発端を招いた罪は決して軽くは無く同情すべき点はあるとは言え、結果会社にも損害を与えたことについて弁解の余地はない。

岡本社長は彼らに復帰の要請を示したが、私は宮迫については契約解除が妥当だと考える。亮に関しては3ヶ月の謹慎。

その他若手芸人は先に渡辺プロがブングルに科したと同等のペナルティーで良いのでは無かろうか?
そして先ほど言ったようにその間の収入損失補填は宮迫にしっかりとやってもらいたい。

宮迫は今後吉本をやめてもどうにか芸人として生き残るだけの才能はあるはず。
しかしながらこれまでのようにテレビ数本のレギュラーを持つまでに回復することは100%無いだろう。スポンサーが拒否するだろうから。

芸人の処遇改善について

これはいささか辛辣に言わせていただきたい。
どだい6000人もの人間をマネージメント出来るだけの力を吉本は持っていない。要するに現在芸人が多すぎるのだ。

今後ガバナンス(企業統治)やコンプライアンス(法令遵守)の関係で契約をしっかりと行うというのであれば、私は何割かの芸人は戦力外通告もやむなしと考えている。

一度大規模なリストラは避けられないのでは無いだろうか?
そしてマネージメント出来るだけのタレントの数にするべきだろう。(極端な話最低でも今の半分以下の人数にしないとやっていけないだろう。)

過去にも一度行われたことがある。『吉本新喜劇やめよっカナ!?キャンペーン』である。

新喜劇を再生させるには世代交代と全国区に売り出すことが必要であるとの方針の下、再生プロジェクトとして、期限までに観客動員数が目標値に達しなければ吉本新喜劇自体を廃止というセンセーショナルな「新喜劇やめよっカナ!?キャンペーン」を開始

引用:吉本新喜劇 – Wikipedia

若手芸人について

今吉本の芸人が不満に思っているのは会社と芸人との取り分が不明瞭だと言うことだろう。だからこそそこはキチッと文書化して各芸人とガラス張りにする必要がある。もちろんパーセンテージは一律にする必要は無い。

しかし若手芸人が収入の安さに文句を言うのは少しおかしい。それはあくまであなたの実力よ。

さんまやダウンタウンに憧れてこの世界に入ってきている以上、売れるまで収入のことに文句を言うのはお門違いだからだ。
だから当然若手は最初取り分が少なくても文句を言っていけないと思う。

それがいやならさっさと他の仕事に就けばいい。
それぐらい厳しい世界だと思っていますがね。夢を見るのは勝手だけど。

まとめ

取り急ぎ大崎ー加藤会談が行われる前にアップします。
いずれの形にせよ吉本興業が大きく変化することは間違いないだろう。
関西のお笑いをこれまでひっぱてきてくれた吉本にも良い意味で変わって欲しいものだ。

そして今回のことを教訓として風通しの良い会社に変わってくれたらね。

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